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英政府当局者は、ジョンソン首相が進める「国内市場法案」を骨抜きにする準備ができている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同法案は英国が欧州連合(EU)と昨年締結した離脱協定を事実上、一方的に一部書き換えるもので、EUとの通商協議の障害となっている。

  英国とEUの協議は行き詰まっている。ジョンソン首相は16日、通商協定で合意できる可能性は低いと判断し、合意なしにEUの単一市場と関税同盟を離れる準備をすると言明した。ただ、交渉継続の道は閉ざさなかった。

  双方の交渉担当者が直面している課題の1つは、ジョンソン氏が主導する同法案で著しく傷ついた信頼を再構築することだ。EU側は離脱協定違反と見なすこの法案を巡る法的措置を開始しており、欧州の指導者らは難しい問題をはらむ北アイルランドとの交易に絡む条項の取り下げをジョンソン氏に求めている。

  同法案は19日に英上院での審議が始まる。政府の立場に詳しい関係者によると、法案が完全に退けられる公算は小さいが、最も物議を醸している部分が今後数週間で取り除かれるのは間違いないという。

  関係者らは、EUとの包括的な通商合意が確保できれば、ジョンソン氏が同法案の最も難しい部分を取り下げたり、内容を弱めたりすることを期待していると述べた。

©2020 Bloomberg L.P.