(ブルームバーグ): 日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告の日本脱出をほう助したとされる米国人の容疑者親子2人は、日本への身柄引き渡しを回避すべく、トランプ政権へのロビー活動を強化している。

  マサチューセッツ州ボストンの連邦地裁は9月、元米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)隊員マイケル・テイラー容疑者と息子ピーター・テイラー容疑者の日本への引き渡しを認める判断を下した。それを受けて両容疑者は、ホワイトハウスや米国務省の当局者に書簡を送り、日本の要請を拒否するよう求めている。

  望みの薄い試みだが、マイケル・テイラー容疑者は米政府に対し、自身が英雄的愛国者だと主張。中東に誘拐された子供たちを救出したというスパイ小説めいた過去を強調している。

  両容疑者の身柄引き渡しの最終判断は、ポンペオ国務長官に委ねられている。国務省は日本の引き渡し要求に対する最終決定について、両容疑者には通知していないという。事情に詳しい関係者が、慎重に扱うべき法律問題であることを理由に匿名で明らかにした。

  国務省の報道官は、両容疑者からの最近の訴えや、身柄引き渡しの最終判断をいつ下すかについてのコメントを控えた。ホワイトハウスも両容疑者から訴えについてコメントしなかった。両容疑者の弁護士はコメントの要請に応じなかった。

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