(ブルームバーグ): スイスの銀行UBSグループの7ー9月(第3四半期)業績は予想を上回った。近く退任するセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)の在任最後の四半期に、来年の自社株買い戻しのために15億ドル(約1600億円)を割り当てた。

  市場のボラティリティーと取引ベースの収入が業績に寄与した。ウェルスマネジメント部門は予想外の資金純流入となった。10−12月(第4四半期)の引当金も1−6月(上期)に比べ著しく低い水準にとどまるとの見通しも示した。

  UBSは新型コロナウイルスの感染再拡大が世界の回復に悪影響を及ぼすリスクがあるとしながらも、規制当局の圧力によって中止を強いられていた自社株買いを来年開始する方針を示した。また、2021年の配当支払いに向けて約10億ドルを積み立てた。19年分配当の2回目は11月27日に支払う計画。

  ウェルスマネジメント事業に軸足を置く同行は、富裕層顧客に融資する慎重なアプローチも寄与し、新型コロナの影響による債権劣化をある程度免れている。第3四半期は貸倒引当金を8900万ドル積み増した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の2億2500万ドルを下回った。事業売却などによる一時利益も純利益を押し上げ、21億ドルと市場予想の15億5000万ドルを上回った。

  最大の収入源であるウェルスマネジメント部門の資金動向は約14億ドルの純流入。予想は2億6200万ドルの純流出だった。グロバーバル・ウェルス・マネジメント部門の税引き前利益は10億6000万ドル(予想9億1240万ドル)。

  投資銀行部門の税引き前利益は6億3200万ドル(予想1億7700万ドル)となった。

  

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