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ペロシ米下院議長は20日、経済対策法案の週内合意に期待を表明した。11月3日の大統領・議会選前に同法案を通過させるには、交渉の妥結が不可欠となる。一方、共和党のマコネル上院院内総務はホワイトハウスに対し、選挙前に民主党主導の大規模対策で合意しないようトランプ政権に警告した。

  ペロシ氏はムニューシン財務長官との再協議後、週末までの合意が可能と考えているかとの記者団の質問に対し、「そう望んでいる」と語った。また、合意に至れば経済対策はより大規模でより良く、遡及的になるとも述べた。これより先、同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、妥結に備えて経済対策法案の起草に既に着手していると話していた。

  メドウズ大統領首席補佐官もこの日、CNBCとのインタビューで、未解決な問題はあるものの、週末までの合意に向け「全員が懸命に努力している」とコメント。1兆8800億ドル(約198兆円)が政権の最新案であることを明らかにした。

  ドルー・ハミル下院議長報道官も、交渉が合意に近付いており、「妥協点を見いだすことに双方は真剣に取り組んでいる」と述べた。

  しかし、政権と民主党が交渉で妥結できたとしても、共和党議員の多くは現在議論されている規模での支出には反対しているため、上院共和党が大きな壁として残る。事情に詳しい関係者によると、マコネル氏はホワイトハウスに対し、選挙前に合意を急がないようトランプ政権に警告したという。

  マコネル氏は、景気対策法案がペロシ氏とムニューシン氏の間で妥結され下院を通過すれば、「ある時点で」上院で審議するだろうと述べた。ただ、自身がこうした法案を支持するか、もしくは共和党議員に支持を促すかには言及しなかった。

米景気対策法案、妥結の場合は上院で採決へ−マコネル院内総務 (1)

  ロムニー上院議員(共和)は記者団に対し、1兆8000億ドル以上の規模について、「上院で通過する公算は極めて小さく、そのレベルは私は支持しない」と明言した。

  また、共和党のシェルビー上院歳出委員長は、法案を作成するための詳細をムニューシン氏もしくはペロシ氏から提供されていないとし、「われわれが何かできるかは楽観していない」と語った。さらに「われわれは何かすべきだったし、機会もあったが、数カ月前に民主党はそれをしようとしなかった」と批判した。

(第2段落にペロシ氏の発言を追加して更新します。更新前の記事で第3段落の引用部分を「懸命」に訂正済みです)

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