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米ハーバード大学は22日公表した2020会計年度(19年7月−20年6月)の年次報告で、新型コロナウイルス危機の影響で、21年度も減収となる公算が大きいとの見通しを明らかにした。

  ハーバード大によれば、2年連続の減収は1930年代以来となる。20年度は1000万ドル(約10億5000万円)の赤字だった。新型コロナ検査や接触確認、教室や寮での感染対策といった措置がコスト押し上げにつながったという。

  財務担当バイスプレジデントのトーマス・ホリスター氏と財務責任者を務めるポール・フィネガン氏は年次報告で、「今年3月にパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、ハーバードが受けた財務面の打撃は大きく急激なものだ」と説明。新型コロナに伴う「課題が続く中で、最悪期はこの先に待ち受けている可能性が高い」との見方を示した。

  ただ、暗い見通しにもかかわらず、ハーバード大の純資産は6月末時点で8億9300万ドル増の502億ドル。N・P・ナーベカー氏率いる同大寄付基金の運用成績好調が寄与した。

  年次報告によると、419億ドル規模の寄付基金の20年度リターンはプラス7.3%。同大の19年度収支は3億800万ドルの黒字だった。

©2020 Bloomberg L.P.