(ブルームバーグ): 28日の米株式相場は主要3指数そろって下落。S&P500種株価指数は6月以来の大幅安で引けた。新型コロナウイルス感染の再拡大と、それに伴う各国のロックダウン(都市封鎖)など厳しい措置が経済に打撃を与えるとの懸念が一段と強まった。

  S&P500種は前日比3.5%安の3271.03。ダウ工業株30種平均は943.24ドル(3.4%)安の26519.95ドル。ナスダック総合指数は3.7%低下。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満の上昇で、0.77%。

  米国では特に中西部で新型コロナ感染症(COVID19)患者の入院が急増している。この日は原油安につれてエネルギー株が下落。マイクロソフトが売りを浴びるなど、テクノロジー銘柄の下げも大きかった。同社は前日の通常取引終了後に発表した10−12月期の業績予想で、一部部門の売上高見通しがアナリスト予想に届かなかった。

  米国株の予想変動率を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は上昇し、6月以来の高水準となった。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのグローバル担当副投資責任者、ローリ・ハイネル氏は「米選挙が間近に迫っている上に、新型コロナ感染の拡大ペースが米欧で加速している」と指摘。「医療面での抜本的解決策が得られるまでの間、引き続き必要不可欠であろう米景気対策もまとまらない。今の状況は三重苦だ」と述べた。

  外国為替市場ではドルが他の主要通貨ほぼ全てに対して上昇。円に対しては下げた。欧州で新型コロナ感染が再拡大し、ドイツやフランスがロックダウンを再び導入する中、リスク資産が敬遠され、逃避買いが強まった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇と、9月23日以来の大幅高。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1746ドル。ドルは円に対しては0.1%下げ、1ドル=104円32銭。一時は104円11銭と、約1カ月ぶりの安値をつけた。

  ニューヨーク原油先物は反落。米原油在庫の増加に加え、コロナ感染再拡大で世界経済の回復が腰折れするとの懸念から売りが膨らんだ。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は2.18ドル(5.5%)安い1バレル=37.39ドルで終了。ほぼ1カ月ぶりの低水準となった。ロンドンICEの北海ブレント12月限は2.08ドル下げて39.12ドルと、6月以来の安値水準。

  ニューヨーク金先物相場は4日ぶりに反落。3週間ぶり安値となった。欧州のコロナ感染再拡大が景気に悪影響を及ぼすとの見方からドルに逃避目的の買いが入り、金は売られた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は32.70ドル(1.7%)安い1オンス=1879.20ドルで終了した。中心限月の終値としては9月25日以来の低水準。

(相場を最新にし、第5段落に市場関係者の見方を追加して更新します)

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