(ブルームバーグ): 米フェイスブックの7−9月(第3四半期)売上高はアナリストの予想を上回った。デジタルマーケティング向け支出が幅広く回復する中で、主要広告主によるボイコットの影響が限定的だったことを示した。

  29日の発表資料によると、7−9月期の売上高は22%増の215億ドル(約2兆2500億円)。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は198億ドルだった。月間アクティブユーザー数(MAU)は27億4000万人に達し、予想を上回ったが、最も収益性の高い広告市場である米国・カナダでは減少。新型コロナウイルス危機を背景とする今年前半の急増は一段落した。

  世界最大のソーシャルメディア(SNS)運営会社であるフェイスブックは、ヘイトスピーチや選挙関連の偽情報に対し、人権団体などからより責任ある対応を求められている。7月には多くの企業が同社向け広告を差し控えた。今回の力強い売上高は、そうした批判にもかかわらず、中小企業にとって同社が主要な広告手段となっていることを示した。

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  7−9月期の利益は78億5000万ドル(1株当たり2.71ドル)。アナリスト予想平均は1株当たり1.91ドルだった。

  同社は2021年には「かなりの不確実性がある」と指摘。パンデミック(世界的大流行)時の予測困難なオンライン支出傾向や規制上の課題、アップル端末の広告ルール変更などを挙げた。

  フェイスブックの株価は時間外取引で小動きとなっている。

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