(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場が下落。国内輸出企業などから月末のドル売りが出たほか、米株価指数先物やアジア株が午後に下げ幅を拡大したことでリスク回避に伴う円高圧力が強まった。

市場関係者の見方

みずほ銀行の加藤倫義参事役

月末要因で若干の円転玉が入っており、仲値以降にやや円高方向に動いている。株安も影響今週の104円ちょうどの固さは印象的で、104円を割り込んでいくとは思わない。実際103円台には実需の買いが入り始めている

大和アセットマネジメントの亀岡裕次チーフ為替ストラテジスト

欧米の新型コロナウイルス感染拡大が要因の一つで、リスクオフの円高に働いている株など米大統領選を警戒したポジション調整はだいぶ進んできたが、買いにくいのは確かでリスクオンにはなりにくい状態もっとも、米大統領選後には経済対策が打たれるとの期待もあり、米長期金利の水準がどんどん切り下がっているわけではないので、ドル・円はそれほど極端に下がる感じではないユーロは感染拡大を受けて追加緩和期待もあるので、金利が低下していて下がりやすいだろう

背景

米株価指数先物は時間外取引で下落。アジア株は全面安で、日経平均株価は前日比354円安の大幅続落米国では1日当たりの新規コロナ感染者数が8万6000人超えて過去最多。ドイツでは感染者が50万人を突破11月3日の米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が選挙人の獲得数でトランプ大統領を上回り、勝利する確率はこれまでで最高の89.0%−ファイブサーティエイトの最新予測モデル米大統領選が激戦となって結果確定まで長引く場合、米株価が最大20%急落する恐れがあるとBofAセキュリティーズのエコノミストとストラテジストが予測

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