(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に下落。米欧での新型コロナウイルス感染拡大を受け景気回復に対する楽観論が後退、リスク回避的な株安・米金利低下が進む中、ドル売り・円買いが優勢となった。

市場関係者の見方

ドイツ証券の外国為替営業部の小川和宏ディレクター

市場の視線はワクチン開発の進展を受けた景気の先行きからパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長らが指摘した足元でのコロナ感染拡大に移り、株安・金利低下のリスクオフ的な雰囲気に冬の間はリスクセンチメントはさほど改善せず、ワクチン開発に関しては個別の材料に一時的に反応する程度にとどまり、ドル・円はやや下げやすい状況が続く可能性も

上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

株安のリスクオフでドルも円も買われやすいが、米金利の低下もあって円買いの方がやや優勢。週末とあって、今週前半の上げを一部解消する動きもワクチン開発の進展を受けた過度な景気回復期待はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長やラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁らの警告もあって揺り戻されている次期米政権の陣容や方針が固まらないと、市場も腰を据えたリスク資産買いはできない。トランプ氏の敗北宣言などがあれば一時的には買われるだろうが、上がったところでは売りに押されるのではないか

背景

日経平均株価は前日比135円安で取引を終了米10年物国債利回りは時間外取引で前日比1bp低下の0.87%前後【新型コロナ】カリフォルニア累計感染者、100万人突破−米で2州目NY市が学校再閉鎖を準備−州内の感染2日間で1万人菅首相、最大限の警戒で対策実施するよう指示−コロナ感染過去最多FRBのパウエル議長、米経済のリスク警告−向こう数カ月は厳しい状況も

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