(ブルームバーグ): 10月の米小売売上高は前月比マイナスだった4月以来、半年ぶりの低い伸びにとどまった。追加景気対策が打ち出されない中で新型コロナウイルス感染が再拡大し、消費者が慎重姿勢を強めつつあることが示唆された。

  米経済の3分の2を占める個人消費で勢いが弱まっていることは、経済成長がさらに大きく鈍化し得ることを示唆している。7−9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)速報値は、過去最大の増加率を記録したが、11、12月の状況は厳しくなる可能性がある。

  新型コロナ感染の急拡大を抑え込もうと、各州・都市が屋内飲食や不要不急のビジネスに再び制限を設けているほか、年内に追加刺激策が講じられるとの期待が薄れ、政治的な不透明感が政策遂行の足かせとなっている。

  ニューヨーク連銀総裁を務めたウィリアム・ダドリー氏は、「10月に小売売上高の伸びがやや鈍化したことは、感染拡大を巡る状況が悪化し、事業活動の一段の閉鎖や制限が講じられた場合、11月のデータがさらに軟化するとの見方を強めるものだ」とブルームバーグテレビジョンで述べた。

  10月は主要13分野のうち、衣料品やスポーツ用品、趣味用品など8分野で減少。オンライン販売を含む無店舗小売りは3.1%増加した。

  レストランとバーは4月以降初めて減少。多くの飲食店は夏場に屋外飲食で何とか営業を続けてきたが、気温の低下とともにそうした状況が変わりつつあることが示唆された。

  飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は、前月比0.1%増と市場予想(0.5%増)に届かなかった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

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