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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日、米経済の回復は「着実な」ペースで続く公算が大きいとしながらも、新型コロナウイルス感染の急増で勢いを失うリスクがあると述べ、FRBの緊急融資ファシリティーを終わらせるのは時期尚早だと付け加えた。

  パウエル氏はオンライン形式のイベントで、「特に短期的」にはコロナ感染率の上昇が「著しい」ダウンサイドリスクだと指摘。「懸念されるのは人々がパンデミック(世界的大流行)対策への信頼を失い、感染リスクを懸念する活動を控えることであり、すでにその兆候がみられる」と語った。

  米雇用統計は6カ月連続で改善したが、このところの感染再拡大で経済活動が縮小し、景気回復が遅れる恐れがある。ただ、新型コロナワクチン開発に関する前向きなニュースを受け、米株相場は今週に入って過去最高値を更新した。

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  パウエル氏はワクチン開発での最近の進展は朗報だとしながらも、米経済がパンデミックから完全に回復するまでにはまだ「長い道のり」があるとし、「われわれ金融当局はここにとどまり、あらゆる手段を使うことに強くコミットする」と発言。「向こう数カ月は非常に厳しい状況になるかもしれない」と語った。  

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  同氏はまた、緊急融資ファシリティーを当面維持する姿勢を示唆。FRBの緊急融資ファシリティーは1つを除き全てが年末に期限切れの予定となっている。

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