(ブルームバーグ): 米国債の外国勢保有比率は低下傾向にある。9月には中国の米国債保有残高が2017年2月以来の水準に落ち込み、同国は一部の指標で最大の売り手となった。

  米国を除くと世界最大の米国債保有国である日本も2カ月連続で保有を減らした。外国勢の保有比率は10年にわたって低下しており、そのギャップは投資信託や年金基金が埋めている。

  今年は当然ながら米金融当局が国内最大の買い手となっており、コロナ禍にある経済への対応策として3月以降に約2兆ドル(約208兆円)相当を買い入れた。ただ、そうした多額の購入にもかかわらず、米金融当局は多くの主要中銀に比べると、国内の国債市場で果たしている役割が小さい。

  中国は1年余り前に、外国勢で最大の米国債保有国の座を日本に明け渡した。ジェフリーズによると、日本は9月の保有残高が過去最大に近かったが、全体に占める比率は6.3%と過去最低だった。

  ジェフリーズのエコノミスト、トーマス・サイモンズ、アネタ・マルコウスカ両氏はリポートで「日本の投資家、それに外国勢全体の需要が発行ペースに追いついていない」と指摘した。

©2020 Bloomberg L.P.