(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は小幅反落。バイデン次期米政権への移行手続きが進む見通しとなり、リスク選好ムードが強まる中、円売りが優勢だったが、リスク選好のドル売りもあり午後には弱含みに転じた。ニュージーランド(NZ)ドルは追加緩和観測のさらなる後退により急伸した。

市場関係者の見方

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

きょうは株が堅調でリスクオン。ドルも円も売られるという典型的な動きで、今はリスクオンのドル安の面が強いように見える新型コロナウイルスの感染状況や財政面で米新政権がどのような動きをしてくるのかを含め、見極める部分はいろいろある。ドル・円は徐々に105円方向に向かうとみているが、不透明要因もあるのでペース的には緩やかだろう

FXプライムbyGMOの上田真理人常務取締役

ドル買い材料が出てきたのは事実だが、期待感だけではなかなか105円台まで買い切れない。リスクオンのドル売りも生きているので、ドルを単純に買うわけにもいかないドル・円は輸出の玉が確実に出てくるので104円50銭より上は重いが、下も103円台は量はそれほどなくても輸入が確実に買ってくるだろう

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

米政権移行が順調に進めば次の経済対策など含め期待が持てるので、ドル・円ももう少し上かなという雰囲気はあるただ、米感謝祭を控えて特に株式市場は調整が入る可能性もあり、ここで攻めていいのか躊躇(ちゅうちょ)している感じ

背景

米一般調達局(GSA)は23日、民主党の大統領候補バイデン前副大統領が今年の大統領選の勝者と思われると判断。トランプ大統領はGSAに対し協力するよう要請。GSAの判断により、正式な政権移行プロセスが始動へ米株価指数先物はアジア時間の取引で上昇。日本株も大幅高で、日経平均株価は前週末比638円高で終了23日の米株式相場もワクチン期待や良好な米経済指標、イエレン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長の米財務長官起用計画の報道を好感して反発ロバートソンNZ財務相は低金利による住宅価格の高騰に懸念を表明し、同国中銀が金融政策を策定する上での検討事項に住宅価格を加えることを提案

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