(ブルームバーグ): シンガポール経済は、昨年10−12月(第4四半期)に前期比で緩やかに拡大したが、通年では独立後最悪のマイナス成長となった。貿易や観光などの主要産業が、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた。

  貿易産業省が4日発表した昨年10−12月の国内総生産(GDP、速報値)は季節調整済みで前期比2.1%増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値(1.3%増)を上回る伸び。ただ、前年同期比では3.8%減(予想4.7%減)と、4四半期連続のマイナス成長となった。

  この結果、昨年のGDPは5.8%減少した。これは市場予想の6%減よりは小幅な落ち込み。通年でのマイナス成長は2001年以来。

  オーバーシー・チャイニーズ銀行の資金調査・戦略責任者セレナ・リン氏は、新型コロナワクチン接種が進み、昨年12月後半に制限がさらに緩和されたことに触れ、「シンガポール経済は、21年前半に安定化と足元を固める動きが続き、さらなる回復の兆しが生じると期待している」と述べた。 

(市場関係者のコメントなどを追加して更新します)

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