(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースは中国で新たなウェルスマネジメント合弁事業を目指している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国は金融市場の開放を進めており、2023年に最大30兆ドル(約3092兆円)規模へと拡大すると推計される資産運用市場を取り込もうと、世界の金融機関が対応を急いでいる。

  JPモルガンは広東省深圳に拠点を置く招商銀行とウェルスマネジメント合弁設立を巡り初期段階の協議を進めている。非公開情報だとして匿名を条件に関係者が話した。両行は2019年に商品で戦略的提携を結んでいた。出資比率で具体的な決着に至っていないが、JPモルガンが支配権を握る公算は小さいという。

  中国は53兆ドル規模に上る金融業の開放を進めており、この機を捉えようと世界の金融機関は競い合っている。JPモルガンやゴールドマン・サックス・グループ、UBSグループなどは人員を増やすとともに、先物から証券、資産運用に至るまで業務範囲を広げている。投資可能な資産が今後数年で2倍に増えると推計され、大半の外資系金融機関はウェルスマネジメントを第一の重点分野と位置付けている。

  関係者によると、JPモルガンと招商銀の合弁計画は変更の可能性もあり、交渉が物別れに終わることもなおあり得る。JPモルガン・アセット・マネジメントはコメントを控えた。招商銀にコメントを求めたが、返答はなかった。

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