(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースやブラックストーン・グループ、ゴールドマン・サックス・グループ、ブラックロックなどウォール街の大手金融機関の首脳らは、トランプ米大統領の支持者らが6日に連邦議会に乱入した事態を受け、デモ隊の暴挙を相次ぎ非難した。

  JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は電子メールで、「わが国の首都での暴力を強く非難する」と表明。「これは国民として国としてあるべき姿ではなく、われわれはこれよりも優れている。選出された指導者は、暴力の終結を呼び掛け、結果を受け入れ、そして数百年にわたり米国の民主主義で行われてきたように、平和的な政権移行を支持する責任がある」と指摘した。

  トランプ大統領は昨年11月の大統領選挙の結果を覆す取り組みを後押しするよう、支持者に米議会に向かうよう促していた。デモ隊乱入で、民主党ジョー・バイデン氏の大統領選勝利認定を巡る上下両院合同会議での審議は中断された。

  ウォール街の大物でトランプ氏支持者として知られるブラックストーンのスティーブン・シュワルツマンCEOも暴徒を非難し、バイデン氏への秩序ある権限移行を訴えた。

  シュワルツマン氏は声明で「今日の大統領発言に続く暴動は驚愕(きょうがく)するものであり、われわれが米国人として大切にしている民主主義の価値観を侮辱している」と批判。「私は憲法を弱体化させようとした暴徒の試みにショックを受け、恐怖を感じる。 11月に述べた通り、選挙の結果は非常に明確であり、平和的な政権交代が実施されねばならない」と付け加えた。

  ブラックロックのラリー・フィンクCEOは暴動を「わが国と民主主義、米国民の意志に対する攻撃」と非難。「平和的な政権移行は米国の民主主義の基盤だ」と強調した。

  シティグループのマイケル・コルバットCEOは、米議会に押し寄せたデモ隊の行動に「嫌悪感」を覚えると述べ、「このシーンは見るに堪えないが、私は民主的プロセスを信じている。議会の重要な仕事が続けられ、彼らの行動の責任が問われるだろう」と付け加えた。

  ゴールドマンのデービッド・ソロモンCEOは、米国が民主主義への再投資と、自国を「格別な国」にしてきた制度の再建を始めるべきだと呼び掛けた。「長年にわたり米国の民主主義は、米国民に重要な恩恵をもたらす善意の宝庫を世界中に築いてきた。それが最近では驚くべきペースで浪費されている。連邦議会への今日の攻撃はさらなるダメージだ」と述べた。

  パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者、ビル・アックマンCEOも6日遅くにツイッターで、トランプ氏が「辞任し全国民に謝罪すべき時だ」と述べた。

(ゴールドマンCEOやパーシング創業者アックマン氏の見解を追加します)

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