(ブルームバーグ): 中国企業のデフォルト(債務不履行)は今年、過去最悪だった昨年を上回る規模になる公算が大きいと招商証券はみている。金融政策の引き締めが借り手を圧迫するためだ。

  2020年には中国本土およびオフショアで中国企業約39社が300億ドル(約3兆1300億円)相当近い債券の不履行に陥り、金額ベースで19年を14%上回った。

  招商証券の李豫沢クレジットアナリストは「中国人民銀行(中央銀行)が今年、一段と慎重な金融政策を実施する」と指摘。「借り換え圧力に直面する企業が増えるだろう」とした上で、償還期限の到来が急増し本土とオフショアのデフォルトが前年比で推計10−30%増えるとの見方を示した。

  昨年、中国ドル建て債デフォルト全体の約43%を占めたのが金融セクターで、テクノロジーとエネルギーがそれに続いた。本土債市場では政府との関係を持つ企業5社が初めてデフォルトした。

  地方別では、青海省のデフォルト率が過去3年間で19.5%と最も高い。海南省、遼寧省、寧夏回族自治区と続き、いずれも7%を超え、経済が低迷し、財務管理もうまくいっていない地域の実態を浮き彫りにしている。

(12日配信の記事でオフショア不履行のデータが不正確だったため削除します)

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