(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は下落。前日の米10年国債入札が好調だったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)の一部高官から債券購入のテーパリング(段階的縮小)期待を鎮静化させるような発言が出たことなどを受けて米長期金利が低下したことが背景。

市場関係者の見方

三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット為替ダイレクトディールチームの西田朋広チーム長

テーパリング期待の鎮静化や好調な入札で米長期金利の上昇が一服する中で、ドルの水準調整が行われている米長期金利は1%超えで水準を探る動きになっているが、金利がここまで上昇していることは確かでドル・円も一方向に下がることはない投機筋のポジションもネット円ロングに傾いていることもあり、下がったところはポジションの巻き戻しも出やすい。103円半ばは下値としてはいいところかきょうも引き続き、FRB高官発言に注目。先週はテーパリングの発言が出てきて、きのうは期待を鎮静化する発言が多かった

オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター

前日に需給要因で崩れていた米国債が押し目買いで買われたことを受けて、アジア時間も追随買いという感じに金利高でも米株が安定、年後半でのテーパリングが意識されている。米FRBは金利上昇への警戒が少ないことから、米金利はどんどん下がる地合いでもないドル・円は米10年債利回りの1%超えのタイミングで103円10ー15銭辺りだったが、ここを割れる可能性は小さい。103円半ばあたりは支えられるのではないか

背景

米10年国債利回りは時間外取引で一時、前日比2ベーシスポイント(bp)低下の1.105台%まで低下。前日は一時1.185%と昨年3月以来の水準まで上昇12日の米10年国債入札は落札利回りが1.164%と、入札前取引(WI)利回り1.172%を0.8bp下回ったほか、応札倍率も上昇きょうは240億ドルの米30年国債入札が行われる米債券購入テーパリング巡る議論は時期尚早−セントルイス連銀総裁ボストン連銀総裁、低金利と長期資産購入の継続見込む金融政策の変更不要、予想通り経済推移なら−クリーブランド連銀総裁メスター連銀総裁、自身の政策スタンス変わらず−年内に成長加速でも日経平均株価は前日比292円高で取引を終了

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