(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループは、米10年国債利回り予想を引き上げた。米政界の新たな勢力バランスを反映した。

  先週のジョージア州上院選決選投票の結果、民主党に上院の主導権が移ったことで、バイデン次期米大統領が来週就任すると、民主党が連邦政府を支配する形となる。これは「分割政府という従来の基本シナリオ下で想定していたよりも大規模な財政出動につながるだろう」と、ストラテジストのプラビーン・コラパティ、ウィリアム・マーシャル、アビシャ・タッカーの3氏がリポートで指摘した。

  ゴールドマンは米金利における「リフレテーマの復活」を反映させるため、2021年末の10年債利回り予想を1.3%から1.5%に引き上げた。同利回りは20年を0.913%で終了したが、今月12日に一時1.186%まで上昇。その後はバイデン氏が14日に公表する経済対策案が2兆ドル規模になる可能性があるとの報道にもかかわらず、堅調な米国債入札を背景に1.12%前後で推移している。

  今回の新たな予想は、民主党が少なくともさらに7500億ドル規模の短期的な財政出動を実現でき、経済成長率の上昇につながるとの想定に基づいている。また、連邦準備制度による資産購入縮小やフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標引き上げという形での金融引き締めが比較的早期にあることを想定している。

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