(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は約2カ月半ぶり高値圏で推移。久々のドル高水準で実需のドル売りなどが見られたが、対オーストラリアドル(豪ドル)でドル買いが強まった影響もあり、午後には1ドル=105円台に乗せる展開となった。豪ドルはオーストラリア準備銀行(中央銀行)による債券購入プログラムの延長を受けて反落。

市場関係者の見方

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト

久しぶりに105円近くということもあり、実需の売りなども出やすい位置。きのうの上昇はユーロ売りなどを受けたドル買いに引っ張られた面が強く、さらに買っていくような地合いでもないFRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和が強いので中長期的なドル売り地合いは変わらないが、米株は個人投資家の動きが大きくなってきて不透明感があるため、リスクオフに備えたドル買いが入りやすい局面ドル・円は上はあまりないが、下は104円半ばぐらいが固くなってくるだろう

オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター

豪ドルは豪中銀がQE(量的緩和)延長をアナウンスしたこともあり、朝から株高・ドル安で買われた流れが揺り戻された早期のテーパリング(債券購入の段階的縮小)の可能性がなくなったことも重しとなったかもしれないきょうの発表で、少なくとも豪ドル自体の材料でのリスクは上も下も狭まったといえる

背景

先週大幅下落となった米国株は1日に反発。2日のアジア株も全面高で、日経平均株価は前日比271円高で終了個人投資家の株式取引プラットフォームを提供する米ロビンフッド・マーケッツで取引制限銘柄の振れ幅縮小−ゲームストップ株は急落豪中銀は現行の債券購入プログラムの4月半ばの終了に伴い、1000億豪ドル相当の国債を追加で買い入れる方針を決定政策金利と3年国債利回り目標は市場の予想通り0.1%に据え置き

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