(ブルームバーグ): 米上院民主党は2日、バイデン大統領が提案した1兆9000億ドル(約200兆円)規模の経済対策案の迅速審議に向け前進した。共和党の同意なしで通過させる可能性が高まった。

  上院は賛成50、反対49で2021会計年度(20年10月−21年9月)予算決議案の審議入りを決めた。経済対策案のうち予算決議により財政調整措置とされた事項は財政調整法案に組み込まれ迅速審議される。

  この手続きの下では、上院共和党によるフィリバスター(議事妨害)の回避に必要な60票の確保は不要。与野党が50議席ずつの同数となっている上院で、上院議長も務めるハリス副大統領が決定票を投じることにより、民主党だけの単純過半数での可決に道が開ける。

  上院は4日に予算決議案の最終通過に取り組む。下院も同院案を週内に採決する予定。その後、予算決議を受けて、両院の担当委員会は26日までに経済対策法案を策定する。

  民主党のシューマー上院院内総務は、一連のプロセスは共和党の参加にも開かれており、同党からも経済対策案にインプットが可能だとしつつも、民主党として景気てこ入れの対応に遅れがあったり、躊躇(ちゅうちょ)があったりするリスクは冒さないと強調した。

  これに対し共和党側は、民主党が迅速審議のプロセスに着手したことはバイデン大統領が超党派の経済対策を取りまとめる試みに真剣でないことを示すものだと批判した。

バイデン米大統領に共和議員が65兆円提案−経済対策、協議継続へ

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