(ブルームバーグ): ドイツ銀行は2020年10−12月(第4四半期)に債券トレーディング収入が前年同期比で17%増と大手米銀勢を上回る伸びとなり、通期損益が6年ぶりに黒字となった。

  4日の発表によると、10−12月の債券トレーディング収入は13億8000万ユーロ(約1740億円)。ブルームバーグ・ニュースが今週先に報じていた内容を確認する形となった。

  大手5米銀の債券トレーディング平均増収率は約10%。ドイツ銀は通期の株主帰属利益が1億1300万ユーロと、同基準で14年以来の黒字となった。

  イェームス・フォン・モルトケ最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「前向きな勢いは続いている。モメンタムは21年の最初の数週間も続いた。見通しは明るい」と語った。

  クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は19年に法人向け融資に軸足を移す改革に踏み切ったが、ボラティリティーの高まりが証券部門の追い風となり、現在は債券トレーディングへの依存を強めている。

10−12月期のハイライト

  10−12月の純損益は5100万ユーロの黒字、前年同期は16億ユーロの赤字だった。普通株式等ティア1比率はアナリスト予想を上回った。

  貸倒引当金は10−12月期に2億5100万ユーロを積み増し、年間で17億9000万ユーロとなった。

  法人向け銀行とプライベートバンク、資産運用部門はいずれも、10−12月に収入を増やすことができなかった。

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