(ブルームバーグ): 債券市場では長期金利が約11カ月ぶりの水準に上昇した。この日に実施された流動性供給入札を無難に通過したものの、日本銀行の3月に向けた政策点検への警戒感が根強く、売り圧力が掛かった。一方、先物は11営業日ぶりに小幅反発した。

市場関係者の見方

JPモルガン証券の山脇貴史債券調査部長

最近の債券相場が重いのは日銀点検へ警戒感だろう。超長期ゾーンを中心に国債買い入れオペ減額への警戒が強い残存25年超はオペの金額もすでに減っており、金利が上がれば生命保険などの買いも入るが、20年ゾーンは銀行が多く、どうしてもふわっとしてしまう点検の表明から結果発表まで3カ月は異例に長く、先物はスピード感なくだらだら下落20年0.5%や10年0.1%など大きな節目までくればもっと買いが入ってくるが、今は目線がない

みずほ証券の三原正義マーケットアナリスト

流動性供給入札を無難に通過したものの、朝から20年ゾーンが重く、来週に20年入札を控えてまだ積極的には入っていきづらい日銀点検でスティープ(傾斜)化への警戒感が重しになっており、特に20年ゾーンはオペの減額余地も大きく、それがなければ投資家層が幅広い20年がここまで売られることはない中期ゾーンも先物などに引っ張られて売られたが、日銀政策委員の発言に目新しい内容はなかった

流動性供給入札

対象は残存期間15.5年超39年未満投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.10倍と、同年限の前回入札の2.64倍から上昇備考:流動性供給の過去の入札結果

背景

要人発言:政策点検、マイナス金利の効果についても点検−中村委員

新発国債利回り(午後3時時点)

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