(ブルームバーグ): フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルの2020年10−12月(第4四半期)は株式と債券のトレーディング収入が減少し、通期では30年余りで初の赤字となった。

  10−12月は競合行の大半が好調だったが、ソシエテが強みとする株式トレーディング収入は前年同期比で7%減少。債券トレーディング収入も16%減った。貸倒引当金が予想以下だったことで純利益は予想を上回ったものの、トレーディング減収とリストラ費用計上が響き、通期は2億5800万ユーロ(約330億円)の赤字となった。赤字はブルームバーグの記録にある1988年以降で初めて。

  ソシエテは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による市場混乱の中でトレーディング損失を被った。フレデリック・ウデア最高経営責任者(CEO)はリスク低減化に取り組んでいる。収益向上を目指し投資銀行部門の人員削減や国内リテール網の統合、資産運用部門リクソーの売却などを進めているが、これらの措置に絡む費用として10−12月に2億1000万ユーロを計上した。

  貸倒引当金は6億8900万ユーロを積み増し、1年間の合計は33億1000万ユーロとなった。

  赤字にもかかわらず、ソシエテは1株当たり0.55ユーロの配当を提案する方針。総額で4億7000万ユーロとなる配当に加え、2021年10−12月に同額の自社株買い戻しも計画している。欧州中央銀行(ECB)が株主還元抑制の勧告を緩和することが条件になる。

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