(ブルームバーグ): 2008年の世界的な金融危機の渦中で米連邦預金保険公社(FDIC)総裁を務めたシーラ・ベアー氏は、最高値を今週相次いで更新した暗号資産(仮想通貨)ビットコインについて、投資家は購入を避けるべきだと主張した。

  ベアー氏は10日遅くブルームバーグラジオとのインタビューで、「避けるべきだ。不安定であり、今が一番高い水準にある。どうしたら持続できるか分からない」と発言。「非常に裕福でリスクにさらせる資金がいくらかあれば問題ない。だが私はあまり信用していない」と語った。

  マスターカードは暗号資産のうち、ドルを含む法定通貨との交換比率を固定する手法などで価格を安定させる「ステーブルコイン」での決済を可能にすると11日に発表。バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)もデジタル資産の発行および保管、移転のための安全なインフラを顧客に提供する計画を公表し、ビットコインは再び最高値を更新した。

  デジタル資産に特化したパクソスとブロックチェーン(分散型デジタル台帳)技術関連企業スプリング・ラブズの取締役を務めるベアー氏は「ビットコインはその不安定さが有用性の妨げになっている。ビットコインを支える技術の方に常に興味がある」と述べた。

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