(ブルームバーグ): シンガポールは15日、今年の経済成長回復の見通しをあらためて示した。昨年は独立後最悪のマイナス成長だったものの、回復は軌道に乗っており、今週の予算案発表時に明らかにされる見込みの追加刺激策がさらなる下支えになることが示唆された。

  貿易産業省は2021年の成長率予想レンジをプラス4−6%に維持。昨年の成長率はマイナス5.4%と、先月発表した速報値のマイナス5.8%から上方修正した。

  同省のガブリエル・リム次官は記者団に対し、「シンガポール経済は21年に緩やかな回復が見込まれる」としながらも、「各セクターで回復ペースにばらつきが残る見通しだ」と語った。

  昨年10−12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比3.8%増加。市場予想の2.4%増と速報値の2.1%増を共に上回った。前年同期比では2.4%減。予想は3.6%減だった。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアジア調査責任者クーン・ゴー氏はGDP統計について、「建設とサービスを中心に全ての部門で上方修正された」ものの、「金融政策への影響はほとんどない」と指摘。シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は金融政策を年内据え置くと予想した。

(当局者やエコノミストのコメントを追加して更新します)

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