(ブルームバーグ): 米国債は今年に入ってからの下落で、日本の投資家にとっての利回りが、イタリア債などより高リスクの債券とほぼ同じになった。

  日本のファンドにとって為替ヘッジ付きの米国債投資のリターンは、欧州の全ての高格付けソブリン債を上回る。

  円の変動に備える為替ヘッジのコストはユーロとドルの両方で少なくとも3年ぶりの低水準付近にあるが、欧州債は欧州中央銀行(ECB)の大規模な購入が利回りを抑えている。

  日本の投資家が10年物米国債に為替ヘッジ付きで投資した場合の利回りは0.9%。これはイタリア債と数ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)しか変わらない。両者の差は2015年以来の小ささだ。

  2020年1−3月(第1四半期)はヘッジ付き米国債投資の利回りがマイナスとなっていた。このため日本の投資家は昨年、米国債を売り、より有利なオーストラリアや中国の債券を購入していた。

  今年1月初旬に米10年債利回りが初めて1%を上回った時、日本の運用者らは1.3%にならなければ妙味がないと話していた。利回りは16日にその水準に達した。

  10年債ではオーストラリア国債が今でも、日本の買い手にとってあらゆる主要国債の中で最も魅力的だ。

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