(ブルームバーグ): 23日の米株式市場では、電気自動車(EV)メーカーのテスラの株価が続落。年初来の上げを消し、一時は昨年12月にS&P500種株価指数に採用された当時の水準を下回る場面もあった。

  テスラは一時13%安の619ドルまで売られ、取引時間中としては昨年9月8日以来の大幅な下げを記録した。その後は下げを縮小し、最終的には2.2%安で引けた。1月25日に記録した取引中ベースの最高値から31%下落した。

  テスラ株は22日も下げ、最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏はこの日だけで152億ドル(約1兆6000億円)の資産を失い、世界一の富豪から陥落した。今週の下落は市場全体の下げに加え、マスク氏が仮想通貨ビットコインとイーサリアムの価格は「高いように見える」とツイートしたことも影響した。

  テスラはビットコインに15億ドル投資したことを明らかにしたが、ビットコインは23日の取引で2日続落し、5万ドルを割り込んだ。

  「テスラはこれから黄金期に入るEV関連株として買われてきたが、今年以降はテスラにとって本筋であるEV全体の成長に、脇役のビットコインの動きが影を落とすという不安がくすぶる」と、ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏が顧客向けリポートで指摘した。

  同氏はさらに、「テスラは『モデルY』の最廉価版の販売を打ち切り、値下げも続けているため、需要を巡る懸念も生じている」との見方も示した。

テスラ、米国で「モデル3」と「モデルY」値下げ−最廉価版が対象

(株価下落率を終値ベースに更新し、情報を加えます)

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