(ブルームバーグ): 今回の株式強気相場で最も人気を博していたトレーディングの一つが、支持を失いつつある。債券のボラティリティーの高まりが影響している様子だ。

  米国株で過去1年間の勝ち組銘柄を買い、負け組を売るモメンタム戦略のパフォーマンスを反映する指数は、23日の取引開始後に2%低下した。前日は3カ月ぶりの大幅な下落を記録していた。23日午前には、投資家に人気の高かった電気自動車メーカーのテスラやキャシー・ウッド氏のアーク・イノベーションETFが売りを浴びた。

  新型コロナウイルスの感染者数の伸びが鈍化し、米国で大型の経済対策が見込まれる中で債券が下落。活発化したリフレ取引に押され、モメンタム戦略は急速に安定感を失った。

  モメンタム戦略は今後いっそう苦しくなる恐れもある。サンフォード・C・バーンスタインによると、米国のモメンタム銘柄についてアナリストらは利益予想を上方修正したものの1990年以来最小の伸び。一方でバリュエーションはインターネットバブルのピークを上回り、過去最高の水準にあるという。

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