(ブルームバーグ): 日産自動車のカルロス・ゴーン元会長(会社法違反の罪などで起訴)の役員報酬を過少に報告したとして、金融商品取引法違反の罪で起訴された日産元代表取締役のグレッグ・ケリー被告に対する公判が24日、東京地裁で開かれ、報酬を承認する立場にあった西川広人元社長兼最高経営責任者(CEO)が証人として出廷した。

  西川氏はゴーン元会長が自らの報酬について「日本社会からの反応を気にしていた」と証言。元会長が1億円以上の役員報酬の開示が義務化された2010年の制度変更についてよく思っていないことを公の場で述べていた、と明かした。

  翌11年にゴーン被告の報酬問題の担当だったケリー被告が西川氏に対してゴーン被告の報酬は国際的な水準からすれば低く人材競争の面で劣るため退任後に手厚いパッケージにしたい、と提案。30−40億円ぐらいは正当化できるとの主張に対して西川氏は提案の「方向性を支持」したとし、ケリー被告と何度かやりとりを経たのちに雇用契約書に署名したと述べた。

  ケリー被告は米国人で18年11月19日に金商法違反容疑でゴーン被告とともに逮捕され、翌月に起訴された。

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