(ブルームバーグ): 1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

強まる債券売りで、エクスポージャーの縮小を余儀なくされた運用者が増えている。ウォール街のストラテジストらは強気見通しを下方修正している。

  ブラックロックの調査部門やアバディーン・スタンダード・インベストメンツなどの投資会社は、国債投資で守りの姿勢を強めた。ストラテジストらは今年末の予想を2年ぶりの急速なペースで修正した。長年にわたり市場のコンセンサスに逆らい、低利回りの長期化をほぼ正確に予測したHSBCホールディングスの債券調査グローバル責任者スティーブン・メージャー氏ですら、利回り急上昇で再考を迫られた。

  メージャー氏は米30年債の買い推奨を撤回した。その後に行われたインタビューで、「利回りの変動の大きさは予想外だった」と述べた。ただ今年末について全体的な強気は維持し、「われわれの確信が試されている」と語った。

  世界的な経済成長の急回復を見込み、オーストラリアから米国に至るまで国債の利回り曲線は数年ぶりの急勾配となっている。指標米国債の利回りは1年ぶりの高水準に達し、米利上げ見通しは2023年半ばへと前倒しされた。

  巨額の経済対策と新型コロナウイルスからの回復期待で勢いづくリフレ取引に、逆らおうと考える者はほとんどいない。24日は債券市場全体で金利が上昇し、長期債利回りは1日の上げが1月初め以来の大きさを記録するペースだ。

  ウォール街のストラテジストは指標の米10年債利回り予想を慌てて修正し、今年10−12月(第4四半期)に1.48%とした。年初には1.24%としていた。

  ブルームバーグの世界国債指数は年初から2.44%下落し、2013年以来最悪のスタートとなっている。

  ロベコのグローバルマクロ債券担当責任者ジェイミー・スタッタード氏は、債券売りが5月まで続く可能性に備えていると述べた。

  このほかアクサ・インベストメント・マネジャーズのクリス・イゴ氏によると、同社は利回り上昇への懸念から全体的に米国債でデュレーションのエクスポージャーを縮小した。

  アバディーン・スタンダード・インベストメンツのファンドマネジャー、ジェームズ・エイシー氏は先進国債券の持ち高を強気から中立に修正。ブラックロック・インベストメント・インスティテュートは国債の投資判断をアンダーウエートに引き下げた。

©2021 Bloomberg L.P.