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米金融当局が運営する幾つかの主要な決済システムは24日、約4時間にわたり広範囲に停止した。原因は何らかの内部的な不具合とみられる。

  金融当局が運営するウェブサイトによると、米東部時間午後7時27分(日本時間25日午前9時27分)までに全てのサービスは正常に戻った。

  システムは復旧したものの、この日の障害は国民の決済処理を担う重要なインフラの復元力にあらためて疑問を投げ掛けるものだ。米金融当局は2019年にも決済システムのサービスで2度の大きな障害を経験している。

  コンサルティング会社ネットバンクオーディットのデービッド・ハート社長は今回の障害について、金融当局の事業継続措置や、システム全体を障害に陥れる単一障害点(SPOF)で何が起きているかについて関心を高めるものだと指摘。「非常に懸念される」と述べた。同氏はかつて、リッチモンド連銀で銀行検査やIT(情報技術)監察官を務めていた。

  今回発生した障害では、FedACHとして知られる自動決済システムや銀行間振替サービスなどが停止した。

オペレーション上のエラー

  同日これより先、リッチモンド連銀のジム・ストレーダー報道官は「オペレーション上のエラーにより、幾つかのビジネスラインでサービスが中断した」と電子メールで説明。「われわれはサービスを復旧し、連邦準備制度の金融サービスの全ての顧客と運用状況について連絡を取り合っている」と述べていた。

  障害は午前11時15分ごろに見つかったという。同報道官は原因がシステムの更新もしくは人的ミスによるものかについてはコメントを控えた。

  各金融機関では、トレーダーは総じて落ち着いて取引を行っていた。ある関係者によると、影響が限定的との見方が広がると当初の混乱ムードは和らいだという。

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