(ブルームバーグ): 短期金融市場はイングランド銀行(英中央銀行)の利下げをもはや織り込んでいない。債券利回りが世界的に上昇し、投資家の関心は世界の景気回復に移っている。

  トレーダーは今後1年間は政策金利が据え置かれ、来年3月の利上げ開始を予想している。昨年9月時点ではイングランド銀が政策金利を今年のうちにマイナス0.1%まで引き下げる可能性が織り込まれていた。同中銀は当時、マイナス金利の実現可能性を検証すると発表していた。 

  金利見通しが急転換するきっかけとなったのは、今月のイングランド銀の政策会合だった。金融政策当局者はマイナス金利が近く導入されることはないと強調した。新型コロナウイルスワクチンの接種進展で英国の力強い景気回復を見込む同中銀の楽観を受け、トレーダーは利下げ見通しをさらに後退させた。

  ロベコ・インスティテューショナル・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、ボブ・スタウチェスダイク氏は「このような市場環境では、一定の引き締めは容易に織り込まれるだろう」との見方を示し、「イングランド銀の利上げ期待や可能性は上昇し得る」と述べた。

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