(ブルームバーグ): 債券トレーダーは17日、米連邦公開市場委員会(FOMC)が2023年末までゼロ付近の低金利を続けるとの見通しを維持した後、成長とインフレの加速を見込む取引を強化した。

FOMC、ゼロ付近の金利維持を引き続き予想−物価急伸は短期間

  超緩和的政策の継続が示唆されたことで米国債イールドカーブは急激にスティープ化。5年債と30年債のスプレッドはここ数カ月で最大級の拡大を記録。22年終盤にも引き締めが始まるとの観測の後退で短期の利回りは低下した。インフレ期待の指標は13年以来の高水準。

  FOMCの「ドット・プロット」はメンバー18人中7人が23年末までの利上げを見込んでいることを示したが、予測の中央値では同年末までの事実上ゼロ金利維持が示唆された。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は現行の金融政策は適切であり、過去1カ月間の米国債利回り上昇を押し返す理由はないとの考えを示した。 

FRB議長、国債利回り上昇押し返す理由ない−タイト化なら懸念

  TDセキュリティーズのシニア米金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は、米金融当局は目標を上回るインフレを許容するだろうと指摘。それによって「投資家がより高いインフレリスクプレミアムを織り込んでカーブの長期側に上昇圧力をかけるので、イールドカーブのスティープ化は続くだろう」と述べた。

  10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.64%で終了。5年債利回りは数bp低下した。

©2021 Bloomberg L.P.