(ブルームバーグ): 米国債利回りは18日の取引で節目の水準を突破した。景気回復局面で米金融当局が目標を上回る物価上昇を容認し、インフレが高進するとの観測が強まった。

  10年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し1.75%と、2020年1月以来の高水準を付けた。30年債利回りも19年8月以来の2.5%突破となった。

  米金融当局が来年後半にも引き締めを始めるとの見方が後退したことが背景。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日、最近の長期債利回り急上昇を懸念していないことを示唆した。

  米景気刺激策と新型コロナウイルスのワクチン普及でインフレが加速するとの見方を背景に、米国債利回りは今年上昇してきた。

  BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン氏は「パンデミック(感染の世界的大流行)からの脱却が加速する中で、パウエル議長は10年債、30年債の利回り上昇を容認している」と述べた。

  ノルデア・インベストメント・ファンズのシニアマクロストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏は米国債売りについて、「中期的なインフレ加速と、景気好調の中で緩和的政策を長期間維持することで、米金融当局が後手に回るという事実に関連している」と分析した。

Treasury Yields Breach More Key Levels as Inflation Bets Surge(抜粋)  

(相場を更新し、第3段落以降に背景や市場関係者の見方を追加します)

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