(ブルームバーグ): 米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業総合景況指数は、1983年以来の活動拡大ペースを示した。新規受注と生産がそれぞれ17年ぶりの高水準となり、全体の指数を押し上げた。米経済が成長加速に向かっていることを示唆する新たな兆候だ。

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新規受注と生産の指数が高水準となったことは、ワクチン接種の拡大や活動制限緩和、財政刺激措置を受けて景気回復の見通しがより明確となり、家計と企業からの需要が急増したことを浮き彫りにしているISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長:「製造業部門は3月も回復が続いた」一方、「新型コロナウイルスの影響で部品や原材料の供給が限られているため、自社とその供給業者は高まる需要になかなか追い付けずにいる」と購買担当者は報告サプライチェーンの問題は数カ月で解決すると製造業者は先に予想していたが、「今では夏場、もしくは夏の終わりまで続くのではないかという雰囲気だ。需要拡大の継続という前向きな展開を背景に、この苦しい局面は続くだろう」3月の細目では、受注残が1993年の同データ公表開始後で最も高くなった。入荷遅延は約47年ぶりの水準に上昇した。原材料価格と輸送費が上昇する中で製造業者が抱える供給面の課題が浮かび上がった半導体不足の問題は自動車業界で特に深刻で、ここ数カ月で生産が抑制されている。フォード・モーターは最も売れ筋のピックアップトラック「F-150」を製造する2工場の生産休止を発表した

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全18業種のうち17業種が活動の拡大を報告−繊維や電気機器・家電、機械、コンピューター・電子製品の拡大が目立った仕入れ価格指数は、2008年7月以来の高水準だった前月からほぼ変わらず雇用は59.6に上昇、ここ3年余りで最高−受注残増加や生産拡大、受注ペースの加速が製造業者のマンパワー増強を促している統計表

(統計の詳細を追加し更新します)

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