(ブルームバーグ): 中国金融市場の見通しが、あらゆる資産クラスで暗転しつつある。

  ドル高と米国債利回り上昇、それに中国が進める金融リスク抑制の取り組みが、今年好スタートを切った中国株と中国国債、人民元の輝きを失わせている。

  12日の本土株式市場で、CSI300指数は前週末比1.7%安の4947.75。終値ベースで3月25日以来の5000割れとなった。2月前半には13年ぶりの高値を付けたが、そこから大きく下落している。

  人民元は3月に1年ぶりの大きさとなる月間下落率を記録し、対ドルでの年初来上昇分を消した。世界的な債券安の影響を逃れていた中国国債だったが、外国人投資家は3月に約2年ぶりに保有を減らした。

中国国債、外国勢の保有が2年ぶりに減少−3月末時点

  米景気回復に対する期待が広がり、世界中でドル資産が魅力を取り戻している。米国との貿易戦争や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で中断していたレバレッジ解消の取り組みを中国政府が再開させると決めたことも、中国市場変調の一因だ。

  UBSチーフ・インベストメント・オフィスのグローバル資産アロケーション責任者エイドリアン・チュルヒャー氏は「中国の強気相場が試されている。短期的にはボラティリティーは高いままだろう」と指摘。

  短期的に本土株市場のボラティリティーを主に引き起こす要因に米国債利回りの上昇を挙げ、中国の成長株のバリュエーションを圧迫し続け、ローテーションの引き金になるとの見方を示した。

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