(ブルームバーグ): 世界の市場はバリュー株が長期にわたり成長株に対しアウトパフォームする転換点に達した可能性があると、JPモルガン・チェースのチーフグローバル市場ストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏が指摘した。

  同氏はインタビューで、新型コロナウイルス禍からの回復とボラティリティー低下、財政と金融による景気支援を背景にバリュー株の上昇がしばらく続くとの見通しを示した。さまざまな要素がシステム内で作用しているとし、より循環的でリフレ的な投資への長期的なシフトが起こるだろうと語った。

  同氏は9日、「われわれは重要な転換点に立っている可能性がある」とし、「この回復は長く深いもので、投資スタイルとフローに人々が考えているよりも大きな影響を与えるとみている」と述べた。

  バリュー株支持に加えて、JPモルガン・チェースはウォール街で最も強気な1社でもあり、S&P500種株価指数の年末目標を4400としている。ブルームバーグ調査による予想中央値は4100、12日の終値は4127.99。

  「ファンダメンタルズは改善しており、景気刺激策と緩和的な金融政策がある。ボラティリティー指数(VIX)が徐々に低下していることもフローを助けるだろう」とコラノビッチ氏は述べた。

  米国債利回り上昇については、10年物利回りが2.50%に達するまでは株式のマイナス要因になる可能性は低いとの見方を示した。

  また、世界の株式相場の先導役が今年後半に米国から、相対的な出遅れ組に移る可能性があるとも述べた。「米国は新型コロナからの回復で先行しているため恐らく現在は優位だが、今年の後半には欧州、日本、新興市場株がより強くなるかもしれない」と語った。

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