(ブルームバーグ): 東芝は14日、車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)の交代に関する報道を受け、「当社が発表したものではなく、きょう開催の取締役会で審議する予定」とのコメントを発表した。英投資会社CVCキャピタル・パートナーズ以外のファンドも東芝の買収合戦に加わる可能性が生じたことで、同社の株価は続伸した。

  東芝の株価は一時前日比8.2%高の4970円と、2015年4月23日以来約6年ぶりの日中高値を付けた。車谷社長を巡っては、14日付で辞任する意向を固めたと日本経済新聞が電子版で報じていた。

東芝の車谷社長が14日付で辞任へ、後任に綱川会長−報道 (1)

  東芝に対して買収し非公開化する趣旨の提案をしていたCVCに加えて、米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社のKKRも買収提案を検討していることが明らかになった。KKRの提案はCVCの総額約2兆2800億円を上回る可能性が高いという。カナダの投資会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントも、東芝への買収案提示に向けて検討の予備段階にある。 

KKR、ブルックフィールドが東芝への買収提案を計画−関係者 

  シティグループ証券の江沢厚太アナリストは13日付のリポートで、経営陣の交代や複数の公開買い付け(TOB)提案がカタリストとなり、株価が上昇する可能性があると指摘した。同氏は、経営に対する不透明感などを背景に、株価バリュエーションがディスカウントされているとした上で、株式市場での評価がプライマリーマーケットの価値算定に近づく可能性があるとした。

(株価の動きを追加して記事を更新します)

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