(ブルームバーグ):

半導体ファウンドリー(受託生産)で世界一の台湾積体電路製造(TSMC)が15日発表した1−3月(第1四半期)決算は、市場予想を上回る増益となった。世界的な半導体不足で、自動車会社やパソコンメーカーなど各社が調達を急ぐ中で、TSMCは今年の設備投資と増収率目標を引き上げた。

  純利益は前年同期比19%増の1397億台湾ドル(約5350億円)。アナリストの予想平均は1362億台湾ドルだった。先週の発表によれば、1−3月の売上高は17%増の3624億台湾ドル。

  TSMCは自動車業界の顧客企業は来四半期に半導体不足の緩和が始まると期待できるとの見通しを示したが、魏哲家最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、部品として欠かせない半導体の全体的な不足は年内いっぱい続き、来年も継続する可能性があるとの見方を示した。

  

  黄仁昭最高財務責任者(CFO)は今年の生産能力拡大と設備更新に約300億米ドル(約3兆2700億円)を投じると見込んでいると述べた。これまでは最大280億米ドルと想定していた。1−3月に88億米ドルを支出したという。

  4−6月の売上高は129億−132億米ドルとなる見通しで、アナリスト予想平均の128億米ドルを上回る。

  年間売上高は米ドルベースで20%増と予想。1月時点では年間増収率を「10%台半ば」と見込んでいた。

(第3段落以降に詳細を加えて更新します)

©2021 Bloomberg L.P.