(ブルームバーグ): トヨタ自動車傘下で自動運転関連技術や実験都市の開発などを手掛けるウーブン・プラネット・ホールディングスは27日、米配車サービス会社リフトの自動運転部門「レベル5」を約5億5000万ドル(約595億円)で買収することで合意したと発表した。

  買収に加えて、両社はリフトのシステムと車両データを活用してウーブン・プラネットの自動運転技術の安全性と商用化を加速させる協業にも合意。資産譲渡や協業などに対して、ウーブンはまず約2億ドルを支払い、残りは5年間で支払う予定としている。

  今回の買収でリフトの300人の従業員が加わり、ウーブン・プラネットは1200人体制になる。開発拠点もウーブン・プラネットの本社(東京都中央区)に加えて、米サンフランシスコと英ロンドンへ開発拠点が拡大する。

  自動運転などの次世代技術の開発競争は米IT大手のグーグルなど異業種も巻き込んで激化している。トヨタは今月、高速道路での手放し運転機能を含めた高度運転支援システムを搭載した新型車の投入を発表した。

  ウーブン・プラネットは自動運転技術開発などを担ってきたトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメントを分野ごとに再編し、事業会社の持ち株会社として2021年1月に設立。今回の買収は持ち株会社設立後で初の買収だという。

  ウーブン・プラネットは投資活動も本格化させている。先月には運用総額8億ドル(約870億円)規模の投資ファンド「ウーブン・キャピタル」の1号案件として、自動配送スタートアップの米ニューロに出資を発表した。

トヨタ傘下のウーブン、自動配送スタートアップの米ニューロに出資

  ウーブン・プラネットのジェームス・カフナー最高経営責任者(CEO)は27日、記者団に対し「われわれは投資を継続し、チームを拡大していくつもりだ」と語った。ウーブン・キャピタルを通じた投資により、有望な人材や技術へのアクセスや今後の協業が可能になるとの考えを示した。

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