(ブルームバーグ): ファミリーオフィスとして世界最大級の資産を運用するムース・パートナーズは、化粧品小売りとビューティーサロンを展開する米アルタ・ビューティーの株式の大部分を売却し、投資先の再編に動いた。

  フランスの高級ブランド、シャネルの共同オーナーであるアラン・ベルテメール氏とジェラール・ベルテメール氏の資産を運用管理するムース・パートナーズは、最大の投資先の一つだったアルタの株式を少なくとも14年間保有し、リターンはプラス1700%を超えた。

  ブルームバーグが規制・監督機関への届け出に基づいて集計したデータによれば、ムース・パートナーズは今年3月後半以降、アルタの株式約4億8000万ドル(約523億円)相当を売却した。ムースはその一方で、アルタのライバル企業ビューティーカウンターの株式を今月買い増し、カジュアルレストランチェーン、カバの資金調達ラウンドにも参加した。

  アルタの株価は2020年3月半ば以後150%余り急騰し、上場来高値近くで取引されるタイミングを捉え、ムースは持ち分を減らした。約1億5000万ドル相当を引き続き保有しているという。

  約900億ドル相当の資産の一部を運用し、親族のチャールズ・ハイルブロン氏が20年余り運営に携わるムース・パートナーズは、処分可能な資産額を開示していない。だがブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、過去5年のシャネルからの配当収入は20億ドルを上回る。

  アルタの広報担当者はコメントを控えている。ハイルブロン氏にリンクトインを通じてコメントを求めたが、返答はない。

(アルタ・ビューティーの株価の推移などを追加して更新します)

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