(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=108円台後半で小幅な値動き。前日に低下した米長期金利が持ち直したためドルの下押し圧力が弱まり、底堅く推移した。ニュージーランド(NZ)ドルは同国中銀が2022年下期の利上げの可能性を示唆したことを受けて急伸した。

市場関係者の見方

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

今はインフレ相場なので、28日発表の米PCE(個人消費支出)デフレーターをみて米金利が動くかが今週最大の焦点ドル・円の上値は重いが、日本のワクチン接種の遅れを背景とした根強い円安圧力により、下値も堅いカナダドルやNZドルなど中銀が将来の金融政策正常化の可能性を示唆してくる通貨は特に対円で買われやすいだろう

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

ドル・円の108円60銭付近には基準線があり、抜けるとテクニカルな下向きバイアスが強まりそう。ただ、きょうは材料がなく、シンガポールなどアジア勢が休みで、ばたばた動く感じではない

豪ウエストパック銀行のNZマーケットストラテジーのヘッド、イムリー・スパイザー氏(オークランド在勤)

今回のNZ中銀の声明は2月や4月よりもタカ派的だったわれわれは以前からNZドルに対して強気、年末までのターゲットを0.76ドルとしている

背景

25日の米国市場では2年債入札の良好な結果を受けて、米10年債利回りが1.56%程度と4ベーシスポイント(bp)低下。26日のアジア時間の取引では1.57%台へ持ち直しNZ準備銀行(中央銀行)は26日、経済の予想通りの動きが前提だとしながらも、オフィシャル・キャッシュレート(OCR)が来年下期に上昇に転じる可能性があるとの見通しを明らかにした今回は政策金利を過去最低の0.25%に据え置き、大規模資産購入プログラム(LSAP)の規模を1000億NZドルに維持することを決定−市場予想通り

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