(ブルームバーグ):

短期調達市場にドル資金があふれる状態は、近い将来終わりそうにない。この津波を当局が止める行動を取らない限り、短期金利への下押し圧力は来年まで続くだろう。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらはこのように予想し、余剰資金が行き着く先となった米連邦準備制度のリバースレポ(RRP)ファシリティーの利用がますます増えるとみている。翌日物RRP金利は現行ゼロだが、少なくとも金融機関側に負担がかかるマイナスではない。

  短期金融市場の他の部分ではマイナス圏入りが既に起きた。大量の資金によってレポ金利や米財務省短期証券利回りは低下し、時にゼロを下回っている。こうした状況を背景にRRPファシリティーの利用は26日に4500億ドル(約49兆1000億円)と、過去3番目の大きさになった。

  BofAのストラテジスト、マーク・カバナ、オリビア・リマ両氏は同日のオペの前のリポートで「米短期市場には現金があふれ、目先これが収まる兆候はない。米金融当局からの資金が引き続き、短期の金利をほぼゼロにとどめるだろう」と指摘した。

  ドルの短期資金は、米金融当局による資産購入や米財務省が連邦準備制度の政府預金口座(TGA)に預け入れている現金残高の圧縮によって増えている。残高圧縮の背景には、債務上限の適用停止措置の7月末失効予定や新型コロナウイルス禍対応の給付金の流れがある。連邦政府から州や自治体への景気対策資金提供も拍車を掛け、銀行預金からマネーマーケットファンドに向かう資金シフトも要因となっている。

  BofAのストラテジストは26日のリポートで、短期金利への持続的な下押し圧力を緩和するために当局が講じ得る選択肢を以下のように示した。

RRP金利と超過準備金の付利(IOER)の調整連邦準備制度がポートフォリオに抱える財務省短期証券を満期まで保有する連邦準備制度が資産購入の漸減を開始する債務上限のハードルを乗り越えた後に財務省のキャッシュバランスを高くする

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