(ブルームバーグ):

27日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が続伸。堅調な米経済指標を受け、経済回復の恩恵が大きいとみられる銘柄が買いを集めた。一方、新型コロナウイルス流行下で人気を博したテクノロジー株などは下げた。

  資本財・サービスや金融、コモディティー(商品)関連の銘柄が買われ、S&P500種の上昇に寄与した。小型株で構成するラッセル2000指数はこの日も他の主要株価指数をしのぐ上昇。一方でハイテク銘柄中心のナスダック100指数は下落した。バイデン米大統領が2022会計年度予算として6兆ドル(約660兆円)を提示する見通しだとの報道も、堅調な地合いにつながった。KBW銀行指数は続伸。

  S&P500種は前日比0.1%高の4200.88。ダウ平均は141.59ドル(0.4%)高の34464.64ドル。一方、ナスダック総合指数は0.1%未満低下した。米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.60%。

  イエレン米財務長官はこの日、高水準のインフレ率が年末まで続く公算が大きいとしつつ、依然として一時的な現象との見方を維持していると語った。米指標では先週の米新規失業保険申請件数が4週連続で減少。4月の米中古住宅販売成約指数は予想外に前月比で低下したが、潜在需要が成約件数の増加につながる可能性はあるとみる向きもある。

  AXSインベストメンツのグレッグ・バサク最高経営責任者(CEO)は「このような経済指標が、当社が『リカバリートレード』と呼ぶ、経済再開が追い風になる景気循環株やディフェンシブ株へのシフトを強固にしている」と説明。「バリュー銘柄は今後、さらに大幅な上昇が期待できる」と述べた。

  外国為替市場では円がドルに対し3日続落し、4月以来の安値となった。月末のポートフォリオ調整に加え、新規失業保険申請件数などの米経済指標が改善を示した後の米国債利回り上昇が背景にある。ポンドは他の主要通貨をアウトパフォーム。早期の利上げもあり得るとの英金融当局者発言が材料視された。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満低下。ニューヨーク時間午後4時51分現在、ドルは対円では0.6%高の1ドル=109円83銭。一時は109円92銭と、4月9日以来の高値をつけた。ユーロは対ドルで前日比変わらずの1ユーロ=1.2192ドル。ポンドは対ドルで0.6%高の1ポンド=1.4203ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は5営業日続伸し、2月以降で最長の連続上昇局面となった。2018年10月以来の高値で終了した。米新規失業保険申請件数が新型コロナウイルス流行以降の最少となったことや、米幹線道路での車の走行距離が2019年水準に近づいたとのデータを受け、景気の持ち直しが裏付けられた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は64セント(1%)高の1バレル=66.85ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は59セント高の69.46ドル。

  金スポット相場はほぼ変わらず。約4カ月ぶりの高値近辺で推移した。米国債利回りの上昇や、各国中銀当局による今後の金融引き締めを示唆する動きや発言をこなしながらの取引となった。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時34分現在、0.1%高の1オンス=1897.89ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1898.50ドル。

Yen Touches Seven-Week Low as Treasury Yields Rise: Inside G-10(抜粋)

Oil Hits Highest in More Than Two Years as Demand Hope Grows(抜粋)

Gold Wavers Near Four-Month High With Central Banks in Focus (抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)

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