(ブルームバーグ): 台湾は2021年の経済成長率予想を引き上げた。最近の新型コロナウイルス感染急増が見通しを曇らせている台湾だが、半導体の輸出ブームに沸いている。

  政府は4日、年間の域内総生産(GDP)成長率予想を5.46%と、従来の4.64%から上方修正した。1−3月(第1四半期)のGDPも前年同期比8.92%増と、速報値(8.16%増)から引き上げた。ここ10年余りで最も高い成長率となった。

  今年の強気な経済見通しは、新型コロナの感染拡大と活動制限措置にもかかわらず、台湾の製造業が全面稼働を続けることができるかどうか次第だろう。台湾積体電路製造(TSMC)などが生産する半導体の世界的不足に伴う強い需要は、これまでのところ台湾の輸出と成長率を押し上げている。

  バークレイズ銀行の謝涵涵エコノミスト(シンガポール在勤)は「台湾が新型コロナを6月末までに抑制できれば、経済的打撃はサービス部門に集約される公算が大きい」とGDP統計前にコメント。「注意すべき非常に重要な点は、製造業の活動に混乱が生じるかどうかだ」と指摘した。

©2021 Bloomberg L.P.