(ブルームバーグ):

世界の新型コロナウイルスの新規感染者数は引き続き減少しており、米国の病床全体に占めるコロナ患者の割合は2020年3月以来の低水準となった。ただ、英国やフィジーなどでは新規感染が増加しており、パンデミック(世界的大流行)の終息はまだ当分見込めない状況だ。

  タイは来年の観光再開に向け、7日から大規模ワクチン接種計画を開始する。年内に住民70%の接種を目指す。

  インドでは金融ハブのムンバイを含むマハラシュトラ州が7日から制限措置の緩和に踏み切る。制限内容は陽性率や酸素吸入可能な病床の使用率に応じて地区ごとに5つのレベルに設定されている。同国の新規感染者は4月初旬以降で最少となった。

  ハンコック英保健相は予定通り今月21日に残りの制限措置を解除できるかどうか見通しを示すのは時期尚早だと述べた。スカイニューズとのインタビューで、次の1週間で全てのデータを検証するつもりだと語った。

  シンガポールではコロナ感染拡大の波に鈍化の兆候がみられているものの、同国は10月に開催を予定していた自動車レース、フォーミュラワン(F1)のグランプリを中止した。

  台湾訪問中のダックワース氏ら米上院議員3人は米国が新型コロナワクチン75万回分を提供すると発表した。

  中国は5日、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンについて、子供に対する緊急使用を認めた。3歳以上の子供への接種を認めるのは主要国で初。

  米国では6日、約160万回のワクチン接種が行われた。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、5日までの累計で3億回を超えていた。バイデン大統領は7月4日までに成人の70%が少なくとも1回の接種を受けることを目標に掲げている。米疾病対策センター(CDC)によると、現時点では63.5%となっている。米国の新規感染件数と死者数は減少が続いている。

  米国では新型コロナ感染症(COVID19)による入院率が引き続き低下した。米厚生省によると、コロナ患者が病床全体に占める割合は4日現在で3.17%と、2020年3月14日以来の低水準となった。

  米ユタ州では5月31日のメモリアルデーの祝日後に新規感染者が増えている。1日当たりの新規感染は前の週の同じ日との比較で平均約2人多くなっているが、昨年のメモリアルデー後の平均約50人と比べれば少ない。地元紙ソルトレーク・トリビューンが報じた。

  英国は8月にも子供のコロナワクチン接種を開始する可能性がある。英紙テレグラフが計画に詳しい複数の関係者を引用して報じた。政府関係者1人が同紙に語ったところによれば、現在のモデルでは12−15歳の接種を8月後半、遅くても9月初旬には開始する準備が整う見込みという。

  アジア太平洋経済協力会議(APEC)の貿易相会合が5日に開催され、コロナワクチンやその他の必要不可欠な医療用品の流通の円滑化に取り組むことで一致した。声明によると、「必要不可欠な物品の移動を迅速化・円滑化するサービスについて、不必要な貿易障壁を取り除くことを検討する」ことで合意したが、関税撤廃への広範囲なコミットメントまでは踏み込まなかった。

APEC貿易相、コロナワクチン流通の円滑化推進で合意

  英国は1億回分余りのコロナワクチンを途上国に寄付する。サンデー・タイムズが情報源を明示せずに報じた。ジョンソン首相は同国で11日から開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で20億ポンド(約3100億円)余り相当のワクチン寄付を表明する計画という。

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の感染者数は1億7320万人、死者数は372万人をそれぞれ超えた。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計21億2000万回を上回った。

(タイやインドなどの情報を追加して更新します)

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