(ブルームバーグ): 7日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が反落。インフレのリスクに加えて、米グローバル企業の一部利益に他国政府が課税する可能性を見極める展開となった。

  S&P500種採用銘柄の騰落比率は1対2。ダウ平均では20銘柄が下げた。米医薬品メーカーのバイオジェンは、エーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」の米食品医薬品局(FDA)承認を受けて急伸。他のバイオテクノロジー銘柄も上昇し、ナスダック100指数を押し上げた。

  S&P500種は前週末比0.1%安の4226.52。ダウ平均は126.15ドル(0.4%)安の34630.24ドル。一方、ナスダック総合指数は0.5%上昇した。

  Eトレード・ファイナンシャルのトレーディング・投資商品担当マネジングディレクター、クリス・ラーキン氏は「最高値近辺での推移が続く中、週初に買い一服となるのは正常だということを見失わないようにしたい」と語った。

  主要7カ国(G7)の財務相は週末、税制に関する世界的合意の枠組みで一致した。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど米テクノロジー大手に各国政府が課税する権利の拡大や、法人税率の国際的な下限設定につながる可能性がある。

  米国債市場では10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.57%。イエレン米財務長官が前日のインタビューで、やや金利が高い環境になったとしても「実際にはプラスになるだろう」と述べたことが材料視された。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対して下落。金利上昇には米国そして金融当局にとって好ましい面もあるとイエレン長官が述べたことで、金融引き締めの可能性が意識された。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円では0.2%安の1ドル=109円26銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.2190ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。約2年ぶりに心理的節目の1バレル=70ドルに達する場面もあったが、その後は失速した。中国の石油輸入が5カ月ぶり低水準となったことに加え、米国株の軟調が相場への重しとなった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前営業日比39セント(0.6%)安の1バレル=69.23ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は40セント安の71.49ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。イエレン米財務長官の発言で金利上昇が警戒されて一時は下げていたが、ドル安を背景に切り返した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、前営業日比0.4%高の1オンス=1898.80ドルで終了。

Dollar Slips After Yellen Says Higher Rates a Plus: Inside G-10(抜粋)

Oil Slips With Rally Cooling After Run-Up to $70 in New York(抜粋)

Gold Rebounds as Dollar Drop Blunts Yellen Inflation Comments(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)

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