(ブルームバーグ): 物価上昇圧力の高まりが各種の主要指標で明確になる中、エコノミストのインフレ期待は上昇し続けている。

  ブルームバーグがエコノミストを対象に実施した最新の月間調査によると、消費者物価指数(CPI)と米金融当局が公式にインフレ目標の基準としている個人消費支出(PCE)総合価格指数の予想がいずれも、来年前半までの各四半期において全て引き上げられた。

  予想の中央値では、CPIは2021年4−6月(第2四半期)の前年同期比4.3%上昇がピークとしつつ、22年3月までは3%を上回る伸びが続くと見込まれている。調査はエコノミスト77人を対象に、6月4−9日に実施された。10日に発表された5月のCPIデータは3カ月連続で市場予想を上回る伸びを示した。

  PCE価格指数は今年4−6月に3.5%上昇と予想され、5月調査の3%上昇から上方修正。当局の2%目標を大きく上回る水準だ。燃料価格の上昇がインフレ見通し引き上げの一因かもしれないが、食品とエネルギーを除くコア指数の予想も上方修正されている。

  需要の急増や供給のボトルネック、投入価格の上昇に直面した多くの企業が、利幅を確保するため価格を引き上げた。こうした物価上昇が一段と持続的なインフレトレンドにつながるのかどうか、エコノミストや市場参加者の間で見方は分かれている。

  INGのチーフ国際エコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「供給能力はいずれ追いつくだろうが、時間がかかる可能性がある。過去20年のどの時点で見られたよりも長期間にわたって、インフレの高止まりが続くリスクを伴っている」と述べた。

©2021 Bloomberg L.P.