(ブルームバーグ): 中国の配車サービス会社、滴滴出行が米国上場を果たせば、共同創業者の程維氏は超富裕層ランキングで一気に上位に食い込みそうだ。

  ソフトバンクグループが出資する滴滴は先週、親会社である小桔快智の名前で米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請。程氏が株式7%を保有していることを開示した。流通市場におけるここ数カ月の同社の評価額は約950億ドル(約10兆5000億円)と伝えられており、ブルームバーグ・ビリオネア指数が示す程氏の保有株の価値は最大67億ドルに上る可能性がある。

中国の配車サービス、滴滴がIPO申請−20年純損益は16億ドルの赤字

  もう1人の共同創業者である柳青社長は1.7%株(16億ドル相当)を、他の幹部8人は計約1.8%株(17億ドル相当)をそれぞれ保有している。

  配車サービスでは、シンガポールのグラブ・ホールディングスが特別買収目的会社(SPAC)との合併を予定。インドネシアのGoToグループも上場を目指している。

グラブと米SPACとの合併、年内の完了に自信示す−タンCEO

  滴滴とグラブ、GoToの共通点の1つは、ソフトバンクGの出資だ。同社は滴滴の株式21.5%、グラブの株式21.7%、GoToの株式約15%をそれぞれ保有する。

  グローバルCIOオフィスのゲーリー・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は「配車サービスはアジアで最も成長著しい業界の1つだ」と指摘。 滴滴のIPO規模について、「どれほどの経済的価値が生み出され続けているかを示している」と述べた。

  滴滴の担当者にコメントを求めたが、返答はなかった。

  アンソニー・タン氏率いるグラブは今年10−12月(第4四半期)にSPACのアルティメーター・グロースとの合併を通じて米国に上場する計画で、合併後の新会社の企業価値は約400億ドルと評価される可能性がある。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、共同創業者でCEOを務めるタン氏の資産は、合併後の保有予定株数に基づけば8億2900億ドルに膨らむことになる。

  もう1人の共同創業者フーイ・リン・タン氏とミン・マー社長の保有株の価値はそれぞれ2億5600万ドル、1億4400万ドルとなる。

  インドネシアの配車サービス会社ゴジェックとネット通販のトコペディアの合併で誕生したGotoも年内の上場を目指している。合併交渉中の両社の企業価値は合わせて約180億ドルだった。

  届け出に基づくブルームバーグの試算によれば、ゴジェックの共同創業者ナディム・マカリム氏の資産は約3億2700万ドルで、トコペディアの共同創業者ウィリアム・タヌウィジャヤ氏とレオンティヌス・アルファ・エジソン氏の資産は合わせて約5億1000万ドル。GoToはコメントを控えている。  

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